| この作品は、タイトルが示すとおり「Passion=情熱、熱情」を、サックスの豊かな音色を通して多種多様な曲想で表現した小品です。編成は、通常のサックス四重奏からテナー・サックスを除いた三重奏になっていますが、響きが薄くなることなく、四重奏とはひと味違った三重奏の軽快なサウンドや、小アンサンブルの楽しさが得られるよう、充分に考慮しました。 曲全体は大きく3つの部分で構成されています。16分音符のスピーディーな動きが特徴的な前半部に続き、内に秘めた熱情と憂いを含んだ中間部が情感豊かに奏され、後半部では急速な4分の5拍子によって曲が情熱的に締めくくられます。演奏にあたっては、中間部をはじめとする各所で多用されている「ブルー・ノート」について、その理解を深め、豊かに表現することが大きなポイントになるでしょう。また、中間部を除く速いテンポの部分では、アーティキュレーションを生かした「ノリ」をうまく表現してください。明るく軽快なサウンドによる、エキサイティングな演奏を期待しています。 ●作曲者プロフィール 高橋伸哉(たかはし しんや) 1962年仙台市生まれ。国立音楽大学作曲学科卒業。同大学院作曲専攻修士課程修了。(社)日本作曲家協議会会員。主な作品として、行進曲「K点を越えて」(1999年度全日本吹奏楽コンクール課題曲)をはじめ、「Jalan-jalan 〜神々の島の幻影〜」、「氷河特急」、「火焔」―国宝「火焔土器」によせて―、「海峡の歌」、「ゴールド・ラッシュ!」、「アトランティス」などが、またアンサンブル作品として、金管七重奏曲「Tea Time」、6人の打楽器奏者のための「ジャグラー」などがあり、日本国内はもとより海外でも広く演奏されている。 現在、これらの作曲活動と並行して、全国各地の学校・一般団体への演奏指導、各種コンクール審査員、各種演奏会での客演指揮などを精力的に行なっており、いずれも高い評価と厚い支持を得ている。 |